内科は「健康に長生きして欲しい」をサポートする分野です。
健康診断をし結果を正しく解釈することは、異常の早期発見・治療によって重篤な病気に発展させないために大切な事です。なぜなら動物たちは、自らの症状を訴えることが少ないからです。
また「どこが悪いかわからないが、何かおかしい」こういう場合にも、異常を確定し治療をするために動物を総合的に診察する技術が必要になります。
おだ動物病院、セト犬猫クリニック、タニダ動物病院では検査機器を揃え、種々の検査を短時間に実施し、この結果をもとに獣医学的根拠と問題点に立脚した系統的獣医療を行います。
科学的な思考力と、倫理観を持って、動物の心、動物・ご家族の背景を理解しながら、動物と家族にとって最も良い方法を飼い主様と相談しながら決める「安心して一緒に治してゆく治療」を心がけています。
内科の病気は慢性のことが多いため、多方面からのサポートが必要となります。
獣医師は動物の状況を正確に把握した上で療計画を立て、看護師は自宅でのケアや注意事項など飼い主さんの目線にたったアドバイスをします。トリマーはシャンプーやカットが必要な動物に負担がないようなトリミングで清潔を保ち、インストラクターは動物の精神面を理解し飼い主さんにアドバイスするなど、さまざまな方面からサポートが出来るよう力を合わせて治療に取り組んでいきます。
慢性の進行性の疾患で気づいたときには状態が悪化しているケースが多いです。様々な症状がみられ影響するホルモンによっても異なります。肥満が治らないと思ったらホルモンの病気だったということもあります。
甲状腺・副腎機能亢進症・副腎機能低下症・糖尿病などは頻度の高い病気です。早期発見し適切に治療することで健康が維持できます。
肝疾患をもっていても重症でなければ、一見健康に見えます。急に黄疸が出て気づくような肝臓、胆のうの病気もあります。
初期の異常は血液検査、エコーで見つかります。健康状態を悪化させないような維持治療が大切です。
元気でも、痩せる、水をよく飲むときは注意が必要です。症状(痩せる、吐くなど)が出るころにはかなり悪化しています。
尿検査、血液検査、エコー検査などで早期にチェックできます。食事の改善などが必要になります。
予防のシーズンに見つかることが多い病気です。
小型犬は年齢とともに多くなります。小型犬に多い弁膜症は心音を聴診するだけでも発見できます。
レントゲン、心電図、エコーなどで詳しく調べ、状態にあった内服を始めます。
下痢や嘔吐は一過性のことが多いのですが、症状が慢性的に続く場合、一生治らない(治療が必要な)病気や腫瘍の可能性も考えられます。元気で食欲があっても下痢や嘔吐が一週間以上続く時は要注意です。